遺産相続で対立した場合は弁護士が必要?代理人のベストな選定方法を行政書士が紹介!

inheritance 相続トラブル・事例
相続トラブル・事例

相続人で悩ましいシーンのひとつが、複数の相続人間で遺産分割協議がまとまらないこと。遺産や取得できる割合などをめぐって、相続人同士がもめるケースは枚挙にいとまがありません。
では、もし争いになってしまったら、どのように解決をしていくのがいいのでしょうか?

今回は遺産相続で対立した場合の弁護士の選び方を、「童話風」にご紹介いたします!

むかしむかし、あるところに三匹のこぶたがいました。

石の家、木の家、ワラの家をそれぞれ作って育った兄弟ぶたたち。

隣村に住む赤ずきんちゃんと漁師さんの協力もあり、自分たちを罠にはめようとしたオオカミを見事に撃退!

その後、行政書士の資格を取得した赤ずきんちゃんたちに、遺言のさまざまなことを教えてもらいながら、幸せに暮らしていました。

そんなある日のこと。

「ンモー! やんなっちゃうよ!」

隣村に住む、ウシの兄弟が何やらもめています。

兄ぶた「ちょっとちょっと! みんなどうしたの?」

弟ウシ「ちょっと聞いてよ、こぶたさんたち! こないだ、パパウシが天国に行っちゃったんだけど、残った牧場をどちらが継ぐかで、兄ちゃんがひどいんだ!」

兄ウシ「ンモー! 牧場だけじゃないよ! ぼくたち、全然意見が合わないんだ!」

赤ずきん「わかったから、ちょっと落ち着いて。要するに遺産分割でモメているわけね」

末っ子ぶた「おやつの分け前でもめているわけじゃないから、深刻だね…」

弟ぶた「赤ずきんちゃん、こういう場合、どうしたらいいの?」

この記事の執筆・監修者
長岡 真也(行政書士)

長岡行政書士事務所代表。1984年12月8日生まれ。
23歳の時に父親をガンで亡くしたことから、行政書士を志す。水道工事作業員の仕事に従事しながら、作業車に行政書士六法を持ち込んでは勉強を続け、2012年に27歳で合格。
当時20代開業者は行政書士全体の中で1%を切るという少なさで、同年開業。以来。「印鑑1本で負担のない相続手続」をモットーに、横浜市で相続の悩みに直面する依頼者のために、誠実に寄り添っている。最近は安心して相続手続したい方々へ向け、事務所公式サイト上でコラムを発信しており、相続手続の普及に取り組んでいる。

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遺産分割協議が対立した場合は家庭裁判所

遺産分割協議が対立した場合は、まず家庭裁判所へ「遺産分割調停」を申し立てるところから解決をはかっていきます。

兄ウシ「遺産分割調停?」

兄ぶた「家庭裁判所で調停委員の仲介の下で合意できるところを探すやりとりだよ」

赤ずきん「もし調停で合意できなかったら、審判になるわね。こちらも家庭裁判所で行うんだけど、一応、ここで和解か即時抗告かに分かれるの」

弟ぶた「あとは訴訟ってパターンもあるよね」

赤ずきん「そうね。遺産にまつわる訴訟としては、2つの例が該当しやすいわね」

① 損害賠償請求訴訟、不当利得返還請求訴訟
例)
被相続人の財産を、同居していた家族が使い込んでいたことが発覚! 

使い込まれた遺産の返還を求めて損害賠償請求訴訟や不当利得返還請求訴訟に!

② 相続人の地位不存在確認訴訟
例)養子縁組に不審な点があった! 相続欠格に該当すると思われることがあった!

一部の相続人が被相続人の遺産を本当に取得するべきなのか、相続人の地位不存在確認訴訟で明らかに!

兄ウシ「なるほどね~!」

赤ずきん「ほかにも、遺産が隠されている可能性があるときなどは遺産確認訴訟になったりすることもあるの。細かいところは弁護士さんに相談したほうがいいわね。つまり代理人ね」

相続人間のトラブルでは弁護士を選任

相続では遺産分割協議書の作成、相続登記や相続税申告の場面などで、弁護士以外の士業も活躍しています。しかし、相続人同士が争うトラブルにおいては、交渉や調停などの場面に対応できるのは弁護士だけです。

兄ウシ「弁護士さんか…。最初から弁護士さんに相談しておけばいいってことかな?」

赤ずきん「遺産分割協議の段階から代理人をお願いすることもできるし、調停や審判からでもいいわよ。でも、依頼するときには気を付けるべきポイントがあるの」

弟ウシ「どんなことだろう?」

赤ずきん「例えば、余計な緊張感を生み出すことがあるわ」

兄ぶた「話し合いの段階から弁護士がいると、参加者のみんなが『もしかしてこの話し合いはモメるのか?』と身構えるかもしれないってことだね」

赤ずきん「そう。協議をするにしても、弁護士がいない相続人が『弁護士に追及されて不利になっちゃうかも?』と協議に難色を示すこともあるわ」

兄ウシ「なるほど。協議の段階では弁護士にアドバイスだけもらい、決裂したら調停時から弁護士に依頼するというのがいいのかもしれないな」

赤ずきん「そのあたりは、弁護士さんと相談しながら進めるのがいいわね」

遺産相続でトラブルになった場合の弁護士の選び方

弟ウシ「ねえ、赤ずきんちゃん。どんな弁護士さんに相談するのがいいの?」

赤ずきん「そうね。大きくは4つの視点があるわね。こんな感じ」

①相続の解決実績を公開している
ホームページなどで、相続の具体的な解決実績を公開している弁護士が理想!

②相性がいい弁護士に相談する!
弁護士の得意分野や経験もさまざま。初回の相談等を通じて、話しやすさや相性を探りましょう

③生前の相続対策にも精通している!
生前の相続対策や事業継承などが複雑に絡むこともあり、生前の相続対策にも精通している弁護士だと安心

④他士業との連携がある!
相続税申告や相続登記などの段階で、他士業との連携が必要となる際、提携関係がある弁護士だと話が早い!

相続トラブルになったら弁護士へ相談

兄ウシ「なるほどな。弁護士さんに遺産分割トラブルを解決するために相談をすると、いろいろ心強いんだな」

弟ウシ「そうだね、兄ちゃん! 代理人が窓口になってくれたり、調停から訴訟までの対応も任せられるし、遺産分割後のアフターケアも安心だね」

兄ウシ「ようし、これで俺たち兄弟も安心して争えるな!」

赤ずきん「…てか、そこまで仲良くなってるんなら、普通に話し合いできるんじゃない?」

兄ウシ「あ、それもそっか。早とちりだな、ウッシッシ~!」

末っ子ぶた「なんなんだ、このオチ…」

遺産相続で揉めて裁判所に!というのはよくドラマとかで観たことがあると思います。
今回はそのように対立した際の弁護士の選び方のポイントをお話しいたしました。

横浜市の長岡行政書士事務所ではトラブルになった際の安心できる弁護士も提携しております。

相続でご不安やご心配がありましたら、お気軽に私達までご連絡ください。

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この記事の執筆・監修者
長岡 真也(行政書士)

長岡行政書士事務所代表。1984年12月8日生まれ。
23歳の時に父親をガンで亡くしたことから、行政書士を志す。水道工事作業員の仕事に従事しながら、作業車に行政書士六法を持ち込んでは勉強を続け、2012年に27歳で合格。
当時20代開業者は行政書士全体の中で1%を切るという少なさで、同年開業。以来。「印鑑1本で負担のない相続手続」をモットーに、横浜市で相続の悩みに直面する依頼者のために、誠実に寄り添っている。最近は安心して相続手続したい方々へ向け、事務所公式サイト上でコラムを発信しており、相続手続の普及に取り組んでいる。

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